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改 四号請求訴訟のブログ

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国分寺パチンコ訴訟、権力の濫用


 しかしそれにしても、長い間、図書館が検討されていたというならともかく、いきなりパチンコ屋の出店する建物のすぐ隣に図書館を作るなど、どんなにコジツケでアリバイを作ったとしても、誰が考えても他の意図があることは明白です。

 なぜ前市長はこんなことをしたのでしょう。
 なぜ星野前市長は業者に頼みに行くなり、提案をするなり、交渉するなり、政治家としてわずかの努力もしなかったのでしょうか。

 これは当初は大きな謎でした。



 そして、住民訴訟をすることを決意し、証拠を集め議事録を調べ、2千ページ以上の裁判記録を精査することでその真相が明らかになってきたのでした。


 
 星野前市長は、市長の椅子に座ったまま、ほんのちょっと口を動かして条例をつくるように働きかけ、図書館を作り、標的としたパチンコ屋が出店できないようにしたのです。

 そこにはどんな大義名分もありませんでした。



 私は、このような行政の暴力ともいえる違法行為には身の毛がよだつ思いがします。
 あまりに軽々しく、人の人権を踏みにじるものだと思います。


 法律の趣旨など関係ない、やってしまえ。


 私の住民訴訟は、この無法の責任を前市長に取らせ、支払わされた損害賠償金を返金させることが目的です。


 
 日頃、権力の横暴だとかよく言うものですがピンとこないというのが正直なところでした。
 しかし、これほど明白な権力の濫用が、まさか私の市で起きていたなどとは。
 私は信じられない思いでした。


 なぜ誰も何も言わないのでしょう。
 私は市民のほとんどが詳しいことを知らず、知らされていないことも理由ですが、自治体の運営に関心がないことも一因ではないかと心配しています。

 無法を放置しておけば、次の無法を呼んでしまうと思います。
 それが、私がこの住民訴訟の原告になってしまった理由です。
 「なってしまった」というのはもともとそんなに乗り気ではなかったからです。
 お金もかかり、こんなことが気楽にできるわけはありませんが、やるべきと思ってしないのはダメだ。

 私はそう思ったのでした。


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国分寺パチンコ訴訟、議会のアリバイ


 議会は市長に協力することになり、そしてアリバイとして「議会では図書館を設置するための議論をしていた」という事実があったことにしようとします。

 わざわざ「アリバイ」などと発言した議事録さえ残されていて、裁判では事業を妨害されたパチンコ屋から指摘されてしまっています。

 いかにも白々しく「図書館は必要だった」などとやっても、意図したものは営業妨害だったのですから国分寺市が訴えられれば負けるのは明白でした。



 世間的には「これほど愚かな市は見たことがない」「わざわざ訴えられれば負けるような記録まで残してやるなんて信じられない」
 などと嘲笑されてしまっています。


 市民としては恥ずかしい話です。



 市議会はちゃんとこの執行に違法性があるのは知っていました。
 しかし条例を作るのは議員で、直接執行するのは市長です。
 ましてや議会は議会権限が侵されないよう市長の専決処分を気にしていました。

 「図書館は必要があるから作るので、別に営業妨害のためじゃない」

 そういう大義名分を作る必要があったのです。



国分寺パチンコ訴訟、図書館戦争


 「図書館を作るとパチンコ屋ができなくなる。」

 これは風俗営業法で、図書館周辺は健全な環境にするよう求められた規定です。


 前市長の星野はこれを逆用してパチンコ屋の出店をできなくさせました。



 事業者から「営業妨害は違法」とされて訴えられ負けたのですから、これはもちろん明白な違法行為でした。
 市は控訴しましたが、裁判所から「こんなものはいくら控訴しても負ける和解しろ」と言われ和解しました。

 裁判所というのは和解を多くの場合求めます。
 負けるのがわかっている被告がしつこく控訴や裁判を長引かせ、それはやっても意味がない。何もならないと、和解を勧告するのです。

 国分寺市はその違法を認めたからこそ、賠償金を支払ったのです。



 「パチンコ屋を妨害するための図書館」などというものはありません。
 図書館は市民サービスのためのものです。
 そしてその図書館の環境のための風俗営業法なのです。

 図書館ができるとその周辺には風俗営業の店は作ってはならないと言う規定を利用するだけのために図書館を設置する。
 妨害のために図書館を利用するなど本末転倒なやり方でしかありません。



 法律をこのような使うことを「法の趣旨の逸脱」といいます。
 「濫用」とも言います。
 司法はこのような違法を厳しく戒めています。

 

 例えばもし、いかようにも理屈をつけて私たちの財産がいきなり没収され、定められているなどとして私たちは黙っていなければならないとしたらどうでしょう。
 目的外に法律が利用され、行政側が気に入らないからと私たちの財産を取り上げたらどうでしょう。

 よく言われるように、パチンコ屋がよいか悪いか、そんな話とこれは別のことなのです。

 また、パチンコ店が風俗上の悪影響があるというなら、前市長は他のパチンコ屋ともなぜ何も交渉をしなかったのか。
 それもありませんでした。



 日本は法治国家です。

 もし「再開発事業にパチンコ屋が邪魔だ」というなら、説得と調整をして問題解決を合法的に解決できなければ、行政の意味などどこにもありません。

 法のもとに動いていないものを誰が信用などできるでしょう。
 いつかは「我が身」となることだってあるのです。
 

 また、星野前市長はこの出店阻止に図書館を利用することを「どうにも交渉が行き詰まってしまいやむにやまれずやってしまった」わけですらありません。
 それとて、違法の咎は避けられないのですが、前市長はそんなことすら一切行なわず、一方的に営業妨害を仕掛けたのです。
 その意味ではより悪質な執行でした。


 市長の権限で図書館を設置するため、条例を改正させ、いきなり、わずか一度の話合いもせず、いきなり出店を妨害したのです。



 

国分寺パチンコ訴訟、事件の発端

考えてみれば、それは前市長の怠慢から始まったことでした。

 長らく停滞していた国分寺駅前の再開発に、星野前市長は何もしてきませんでした。
 交渉もお願いも説得もなし、それ以前の市長がやったような情熱を傾けて働くようなことは何もしませんでした。

 ただ市長の椅子にふんぞり返り、ボヤっとしていたイメージしかありません。


 そこへある日、突然その再開発予定地域にパチンコ屋が出来るという話が浮上します。
 そこは空家状態、その前は貧乏テナントだけ、駅前というのにうらびれた建物がありました。
 どうやって大家は暮らしているのか、みなが首を傾げるような建物でした。

 そこにパチンコ屋を入居させるという計画でした。


 これを最初に騒いだのは星野前市長でした。
 まるで煽るかのようにこれは大問題だと発言をします。再開発が危ないなどと煽りました。

 これに応じて、議員らは星野が何をしていたのかを追求します。

 よく見れば、別にそのパチンコ屋がどうとかではありません。
 他に何件もパチンコ屋が駅前で営業しているのに今更と言う感じです。

 どうにかしろ、何かかしろ、結局は議員らは星野前市長が何をやっていたのか、それだけを記議員らは追求していたのです。


 前市長はそこから驚く行動に出ます。

 そのパチンコ屋の出店をとにかく阻止するということを公言します。


 そうして、いきなり図書館をすぐ隣に建て、パチンコ屋が出店できないようにしたのです。



 不思議なことにこれは前市長が業者と交渉の挙句に行き詰まり、やむにやまれずやったということでもありませんでした。
 星野前市長は交渉もせず、折衝もせず、相手にも会うこともありませんでした。
 その出店が問題だというパチンコ事業者にお願いもせず、ただいきなりパチンコ屋を出店させないだけのために図書館を設置したのです。


 もちろん、その妨害行為のため、損害賠償を国分寺市は訴えられます。

 市は星野の軽々しい執行によって四億五千万円もの賠償金を支払ったのです。

 これには市側の弁護士の報酬も含まれています。

 実はこれもまた、驚くほどの金額でした。

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